20年程前、カリフォルニアを旅行した若者が、広い砂漠に発電用のスリムな風車が林立していたのをみた、と話をしてくれました。その当時それはまるで物好きのお遊びのようにしか聞こえず、まともな話題として受け止めることが出来ませんでした。
今その地にあるのは、パタゴニア社です。この企業のユニークさと実力は、まことに驚くべきものがありますが、自然エネルギーへの取り組みもきわだっています(パタゴニア社は電力の100パーセントを風力発電でまかなっているカリフォルニアで最初の企業)。
タダスは、持続可能社会で工業活動をつづけてゆくために、エネルギーについても、無関心でいることは出来ません。風力発電の意義と可能性を認め、印刷会社としては日本で最初に、グリーン電力証書システムに参加しました。これは、通常の電気代のほかに風力発電にかかるコストを上乗せして支払うことにより、風力発電施設の普及を支援するという仕組みで、日本自然エネルギー株式会社が実施しています。
タダスの社屋に風車があるわけではなく、現在能代風力発電所(秋田県)での発電を日本自然エネルギー株式会社に委託、通常の電気と比べ割高となる分を負担しています。この差額は、環境付加価値分といえますが、今のところ企業にとって経費とは認められず、寄付金の扱いです。
風力発電所を建設し、みずから発電するのではコストがかかりすぎますし、風の少ない地域では非効率です。しかし、「みんなの関心が高まり、需要が増せば市場が出来る。自然エネルギーが求められているというメッセージを伝え、政策に反映させたい」というWWFジャパンの鮎川ゆりかさんの言葉(2003年5月4日
東京新聞・中日新聞)は当社の思いと同じです。
多くの人の目にふれる印刷物・出版物にグリーンパワーマークが表示されていることで、風力発電という次世代エネルギーへの関心が高まることに、当社は貢献できると考えています。
風の強い地方だけではなく、2003年3月には、ついに大都会東京にも大出力の風力発電所が出現しました。ここに次の時代の風を感じる人は、これからますますふえるに違いありません。
タダスの印刷物には、お客様のご希望によってグリーンパワーマークを表示いたします。
あなたもエネルギーの選択から、環境のために行動されませんか。
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